■コスト&プログラム
宇宙丸プロジェクトのタイムテーブルによると、プロジェクトの開始から3年後に最初の試験飛行が始まります。いったん飛行証明が得られたならば、旅客を乗せて飛行が始まります。旅客輸送開始のための手順は、日本の航空機関と協力して開発されます。
開発費は、JAXAの年間予算のほんの数%の金額です。2〜3年の活動の後、一回の飛行あたりのコストはちょうど200〜300万円までさがるでしょう。誰でも数十万円の貯金の用意ができれば、短時間の宇宙飛行というスリルに富んだ体験をすることができます。宇宙丸試験機を基にした本格的な旅行用機体が50機ほど生産されると、毎日数千人が宇宙へ飛行することが可能になります。
宇宙丸は、軌道旅客機・観光丸の開発へのステップとなります。市場調査は、軌道旅行のために200〜300万円の高額を使ってもよいという巨大な需要が存在することを示しています。旅客航空旅行が主要な航空機の使用方法であるのと同じように、旅客宇宙旅行が宇宙の大きな利用方法になるとき、一年間に数百万人が軌道周回ホテルへ旅行することになると予想されています。
■宇宙丸の開発費と開発期間に関する研究資料
宇宙丸の開発費と開発期間の見積もりは、宇宙丸開発のベースとなる垂直離着陸型の再使用型ロケット機の開発見積もりや研究結果、またJAA(日本航空協会)で行われたアンケート調査の結果を基に研究されています。これらの開発費や見積もりについての研究は、英国Space
Futureに一部掲載されております。ご参照下さい。
参考資料URL:
Flight Demonstration and a Concept for Readiness
of Fully Reusable Rocket Vehicles http://www.spacefuture.com/archive/flight_demonstration_and_a_concept_for_readiness_of_fully_reusable_
rocket_vehicles.shtml
Throttling
Dynamic Response of LH2 Rocket Engine for Vertical
Landing Rocket Vehicle
http://www.spacefuture.com/archive/throttling_dynamic_response_of_lh2_rocket_engine_for_vertical_landing_
rocket_vehicle.shtml
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