宇宙にはこれまでのどんな体験よりもすばらしい、震えるほどの感動と驚きがみなさんを待っています。
宇宙旅行は宇宙のすばらしさを体験する観光スポットやレジャーとしての純粋な楽しみと、宇宙旅行が実現されることによる社会への巨大な貢献・影響力があり、明るい人類の未来を切り開く鍵となります。
■宇宙旅行の楽しみ
宇宙旅行は旅行として最高の観光スポットでありレジャースポットである「宇宙」で何かを見たり、感じたり、経験したりすることです。
複数の国で行った「宇宙旅行に行って何をしたいですか?」というアンケートでは「地球を見る」がトップでした。やはり、一度でも漆黒の宇宙の中に浮かぶ青い美しい地球を外側から見てみたいと思うのではないでしょうか?様々な宇宙飛行士の言葉からもわかるように、宇宙に行った人は地球を見たことが最も印象的で、帰還しての第一声は地球を見たことについてのコメントです。そしてその全ての人が「すばらしい」と言っています。やはり、地球を見ることが宇宙に行く最大の楽しみのようです。世界初の民間人宇宙旅行者「デニス・チトー」氏も「宇宙を楽園」と称し、満面の笑みを浮かべながらこういいました。「It was paradise 私は楽園から帰ってきた。」

Photo by JAXA Photo by JAXA
地球を見ることのすばらしさ
地球を見る人(宇宙旅行者)は目の前に広がる変化に富んだ地球の表情に魅了されます。青く輝く海、地殻の変動による隆起や様々に形成された壮大な地形、気候帯によって異なる植物・砂漠・雪の色、雲が織り成す芸術、オーロラや台風などの自然現象、巨大遺跡や夜景などの人の営み、戦争や事故、災害、地球の夜明けの壮麗な光彩など・・・窓の外に見える地球は大気があるがために次々と姿を変え、生命に満ち溢れた惑星であることをあらためて感じることができます。
漆黒の闇の中に唯一つだけ浮かぶ青い星、それが私たちのかけがえの無い地球。そこには国境も、境界線もありません。
そんな地球を宇宙から多くの人が眺めることで、人生観や世界観が変わり、人間を好きになり、世界平和を願い、地球を本当に大切にするようになることでしょう。
宇宙に行って地球を見ることは本当にすばらしいことです。人類は、大きく成長することでしょう。
地球を見る以外にも宇宙旅行には宇宙特有の様々な楽しみが待っています
■宇宙旅行の社会への貢献・影響力
また、宇宙旅行は宇宙を楽しむだけではなく、新しく起こる宇宙観光産業によって様々な影響を社会に与えます。
まず、大きな雇用が生まれ、日本経済、世界経済に対して良い影響を与えます。今まで、宇宙産業には様々な技術力が集結しており、宇宙産業の発展は、科学技術力を高めることがあったが経済成長にほとんど貢献していません。なぜなら国民が買いたいサービスをほとんど供給していません。日本でもNASDAとJAXAは4兆円を使ったが宇宙ビジネスは年に千億円だけ!
しかし、もし宇宙観光旅行産業の設立に投資したら、宇宙技術者の能力は日本経済に非常にいい影響を与えます。
宇宙旅行は教育にも大きな影響を与えます。
子供達に宇宙旅行したいですか?と問いかけたのなら、はたして子供は宇宙旅行に興味がないと答えるでしょうか?
休日になると
パソコンやテレビの前にばかり座り、ブラウン管に写る映像や、インターネットが作るバーチャルなゲーム世界に住み着く自分を想像するよりも、月行きのチケットを買って、宇宙空港で次の便を待つ宇宙旅行に行く自分を想像する方が、はるかに健康的で、明るい未来が想像できると思いませんか?
最近、子供たちの理系離れが危惧されていたりますが、宇宙産業が身近で、人気の職業になれば、宇宙やロケット、科学や物理に興味を持つ子供たちが増えるようになるでしょう。
またその子供たちこそが、次に宇宙行く為に何が必要か発見していくでしょう。
子供たちを希望の無い世界で退屈させるべきではありません。
また、宇宙から地球を眺めることで、地球をいつくしみ、ひいては人々がもっと地球環境について考え、環境対策にはならないでしょうか?
国境の無い地球を宇宙にいくことによって、
国境を越えた文化を作り出し、人類の文明の成長に役立たないでしょうか?
宇宙旅行は決して観光スポットを造るためだけのものではなく、人類が成長し、明るい未来と宇宙文明を切り拓くための起爆剤です。
宇宙を訪れることは、広い意味での教育だと思います。
宇宙飛行の経験は多くの人にとって、人生観を変えるほどにすばらしいものとなるでしょう。
漆黒の闇に一つだけ青く輝く美しい地球をみれば、人々は地球がかけがえの無い大切な星であることを実感することでしょう。
国境なんてない、ただひたすらに青く輝く地球を見て、世の中の争いや差別がどれほどつまらないことか悟ることでしょう。
新しい世紀の始まりに、このような新しいサービスを始めることは、とても良い時期だと思います。
先進国には、経済の発展に伴って起こる社会的問題がたくさんあります。
それらの中で、経済の成長と共に自由な時間やお金は増える一方で、有意義な「挑戦」の場が無くなり、やがて、無意味で退屈な自由だけが人々に与えられることになります。
今日、子供たちに直面する多くの問題をみると、小学生が将来の夢は?と聞かれて「安定した高収入になることです。」「公務員になることです。」と答えたりしています。
彼らが、挑戦したいと思える場所が少なくなっていることがその原因の一つであり、そういった子供たちを奮い立たせ、世界に興味を持たせることができるのは、宇宙への旅と挑戦を彼らに現実味を持って与えることではないでしょうか。
家にこもって、モニタ画面を見ているだけでは、人は成長しません。
外へ出て、国を出て、地球を出て、宇宙へ行くことで人は成長し、新しい時代と本当の意味での豊かな社会をつくることができるのです。
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