宇宙旅行の先にある可能性は無限に広がり、夢と思っていたようなことが現実となる世界になるでしょう。
宇宙旅行は地球上の旅行産業のような民間の普通の経済活動になります。
民間による宇宙旅行が実現することで、宇宙旅行会社をはじめ、宇宙機メーカー、宇宙機運行会社、宇宙空港、宇宙保険、宇宙服や宇宙食など、21世紀にふさわしい新たなビジネスが次々と誕生します。
宇宙旅行は大きな経済的効果をもたらし、新しい職業や雇用を増やします。更に宇宙技術の進歩が、宇宙だけでなく他の分野に応用できる製品やサービスにつながり未来は加速していくことでしょう。
何よりも、宇宙への打上げ費用が安くなります。そうなれば、宇宙の資源を利用できるようになり、太陽発電衛星を造ることができ、宇宙では無限の太陽エネルギーが地上でのクリーンなエネルギー源となるでしょう。
但し、このような魅力的な事業も、航空産業と同様に政府からある程度の適当な支援(法規、開発予算など)がないとこの魅力的な新産業のはじまりが長く延期されることになってしまいます。
■宇宙旅行が作り出す未来像
宇宙旅行が作り出す未来像についてご紹介します。宇宙旅行の先の未来は以下のようなものが現実となってきます。
★軌道上ホテル、スポーツセンターなど
CG by JAXA
軌道上に浮かぶ宇宙ホテルに滞在 無重力競技場で宇宙の新スポーツ祭典
★軌道と月面ホテル、火星と小惑星への旅行
CG by JAXA CG by JAXA
月面ホテルから地球を眺める 火星の町で、火星観光を楽しむ
★軌道エレベータ計画
軌道エレベータで手軽に宇宙へ
軌道エレベータ上のホテルに滞在
★惑星間旅行
CG by JAXA
月、火星、さらにその先の土星や木星へ冒険旅行の旅
★
SFの世界が現実に
地球の周りを囲む惑星ネックレス構想 遠く離れた他の恒星や銀河を目指す。
■宇宙旅行業界の発展による30年後の未来(新しい職業、市場の開拓、経済効果)
米商務省からも、宇宙観光を実現させようと言う意見もありましたが、米NASAは未だ興味を持っていない為、日本にもまだチャンスがあります。
日本政府にはデフレやマイナス経済成長や50年ぶりに高い失業率などの対策は何するべきかといったら提案できることがあります。
新しいビジネスと新産業を創立することです。古い産業のみを保護するだけでは真の経済再生は無理です。
先端技術の需要と発展を促し、国民が支持するサービスを供給できる宇宙観光産業は新産業としてすばらしいものです。
宇宙観光の将来の発展の可能性は無限大です。
現在の政府の宇宙活動(科学、研究、軍事、国威)に比べて民間人が利用する観光サービスは重要ではないという人もいますが、経済の面でこの考えは間違っています。事実はこれまでの常識の反対なのです。
数百万の人が宇宙を旅行できるようになり、数千の人が宇宙ホテルで働くようになるという情景は、遠い将来のことではなくて、これはまさに今始まろうとしている現実なのです。
この活動の成長は文字どうり無限です。
地球低軌道への旅行(準軌道、弾道飛行)は、宇宙観光旅行開発をひっぱる重要なステップです。これによって宇宙に市場が形成されるからです。
どこに市場やビジネスチャンスがあるのかぱっとしませんか?
例えば、軌道上に浮かぶホテルサービスには多くの関係する産業がついてくるでしょう。
窓のメンテナンスサービスはどうでしょうか?
多くの大きくキレイな窓は、宇宙ホテルにとって重要なものになります。これらのメンテナンスがいきとどかないと致命的な事故につながります。ですから、現在航空機の窓をメンテナンスするノウハウのある会社は新しく宇宙での事業を持つことになるでしょう。
この他にいくらでも、想像力とアイデア次第でいくらでも事業が考えられます。
アメリカ民間技術者協会は毎年、宇宙会議をアルバカーキで開いていました。
彼らは月面上におけるビルの建て方や、酸素、鉄、アルミニウム、ガラス、その他様々なものを月の物質から作る方法を研究しています。
彼らはこういった宇宙に建造物を立てる方法を知っていますが、残念ながらこの仕事にはまだ市場がありません。
現在の宇宙機関はこういった研究を有効に活用する用途を持っていません。
ですからこれは現在、彼らの趣味として仕事するしかないのです。
“いつかこれが役に立つときがくるだろう。”と考えながら彼らは研究しています。
軌道への旅行は、月輸送の市場を創造します。民間人の宇宙旅行が始まり宇宙ホテルができ始めの頃は、年に数千トンの氷を地球低軌道へ運ぶことになるでしょう。軌道を離脱する為の燃料や、ホテルに供給する為の物として必要になります。
そのためには地球から水を打ち上げるコストを、だいたい$100/lb(2万円/1kg)程度まで下げなくてはならないのです。
しかし、それは十分に可能な数字だと技術者たちは言っています。
軌道への旅行でコストを下げることは月の商業開発の最初の一歩となり、その後月旅行開発へとつながるのです。
宇宙旅行の発展は実はもっともっと深い意味を持っています。
それは新しい文明を創造するのです。
20世紀には飛行機が登場し、世界の距離を縮め、世界中のアクセスを容易にし、それまであった常識と文明を変えてしまいました。
21世紀は宇宙旅行が次の新しい文明を作る鍵となることでしょう。
宇宙へのアクセスを容易にし、これまでの常識が変わり、世界中で数千万人の仕事を作り、世界経済はよりよいものになるでしょう。
そう、人類の‘黄金時代’がやってくるのです。
宇宙旅行がその鍵を握り、どうすればいいかその方法も知っています。
しかもそれは、ほんの少しの投資とほんの少しの時間が必要なだけです。
もし今この方向で、前向きな一歩を踏み出さないと、日本だけでなく人類は数十年の不必要な遅れをとることになるでしょう。
人類が宇宙へ行くことができない宇宙活動に年に250億ドル(約2兆5千億円)ものお金を使い続け、宇宙旅行産業の発展に何の投資もしないのであれば、いつまでたっても黄金時代はやってこないでしょう。
現存産業の過剰供給と新しい産業の欠乏の為、今、世界経済に暴風雲がたれこめています。
資源を奪い合う戦争や、貧困にあえぐ人々を生み出し、悲劇的な結果を招くことになるでしょう。
そうなる前に、新しく有望な宇宙旅行産業を育てるべきです。
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