「民間で宇宙旅行に成功」
2004年6月21日民間の宇宙船で宇宙へ到達とのニュースは世界中を駆け巡りました。
フジTVでは、朝の人気ニュースめざましTVで
番組人気のアナウンサー あやパンが軽快にスペースシップワンの宇宙到達成功のニュースを伝えました。
「ところでスペースシップワンってどんな宇宙船なんでしょうか?」 この疑問に、本サイトのディレクターである 麻生大学教授の「パトリック・コリンズ」教授が登場し解説しました。 コリンズ教授:「スペースシップワンは再利用型の宇宙機です。」 再利用型の宇宙機は、何度も繰り返し同じ宇宙機を使って宇宙に行くことができるため、これまでに無く簡単に、安く、安全に宇宙へ行けることが解説され、準軌道の宇宙旅行についての解説もされました。
では、いくらで宇宙へいけるのでしょう。気になるお値段は? コリンズ教授:「220万円ほどで宇宙へいけるでしょう。」 220万円と聞いて、驚くあやパン。 あやパン:「そんなに安くいけちゃうんですか!?これなら、私たちでもちょっとがんばれば宇宙へいけちゃいますね。」 最後にテロップボードで、これからの宇宙旅行についてのキーワードが出され、まとめられました。 1)220万円の宇宙旅行。 2)既存の空港がそのまま使える。 3)特別な訓練がいらない。 これらについて、SF/Jより補足の解説をします。
1)220万円の宇宙旅行
完全な再利用型の宇宙機を繰り返し用いることでコストを下げることができます。
また、準軌道の開発には既存の技術の応用でできるため開発コストも抑えることができます。
需要が拡大し、一日に何千人、何万の人が宇宙観光をするようになると、220万円にもそれ以下にもすることが可能となるのです。
220万円という数字は、X-PRIZEに参加しているチームの1つスケールド・コンポジット社のスペースシップワンという宇宙船を設計しているバート・ルータン氏がパリの講演会で発表したものです。
さらに、彼はその後のTV局のインタビューで7000ドル(約85万円)でも可能にできると発表しています。
日本では、宇宙丸プロジェクトという宇宙旅行プロジェクトが進行していますが、このプロジェクトではなんと一人30万円で準軌道宇宙旅行を実現することを目標としています。
2)既存の空港がそのまま使える。
宇宙観光用の宇宙機は、宇宙旅客機と呼んでもよいものです。その運用やサービスはほとんど既存の航空産業と変わりません。
発着は既存の空港を用い、チケットサービスや搭乗のサービスもすべて既存の空港を用いて運行することができるようになります。
日本ロケット協会の研究では、宇宙旅客機のための空港を整備するにかかる費用は約30億円程度と見積もられています。
3)特別な訓練がいらない。
現在の宇宙旅行では半年にも及ぶ訓練が必要ですが、これは使い捨て型のロケットを用いての特別な輸送機を用いるからです。
宇宙観光旅行のための宇宙機は、既存の空港から飛行機のように飛び立てる宇宙観光旅客機です。
通常の飛行機と同じ感覚でそのまま宇宙へいけるようになるため、乗客は特別な訓練をほとんど必要としなくなることでしょう。
現在の飛行機に乗る時と同様に、緊急時等の為の簡単な説明を受ける必要はあるかもしれません。
誰でも手軽に宇宙へいけることが、今後の宇宙旅行では可能になるのです。
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